就職活動における「面接」と「面談」の違いは?

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応募した企業から「面談」の案内が来たけど、「面接」とは違うの?

という悩みにお答えします。

僕は採用担当として、「面談」と「面接」は明確に使い分けています。

先に結論からいいますと、

  • 面接:合否判断を行うオフィシャルなもの
  • 面談:応募者の動機付けや意思確認とといった合否判断を伴わないもの

です。しかし、面談であっても、入社意思が弱いと思われれば、不合格に繋がってしまう可能性はあるので、油断はできません。

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選考フローに見る「面接」と「面談」

新卒にしろ、転職にしろ就職活動をしていると企業の採用選考に進むことになります。

通常、求人票や転職サイトに記載されている選考フローは以下のように書かれている場合が多いと思います。

新卒の選考フロー例

エントリーシート提出

書類選考

一次選考(面接

二次選考(グループワーク)

最終選考(社長面接)

中途の選考フロー例

面接2回

 

といった形で「面接」という表記はよく見かけます。

一方で以下のような選考フローを掲載している会社もあります。特に新卒で近年よく目にするようになってきています。

新卒の選考フロー例2

エントリー

面談(数回)

一次面接

最終面接

 

なんと「面談」という言葉が出てきました。

一見すると同じ意味のように思えますが、同じであれば書き分ける必要はありません。

面接と面談のそもそもの意味は?

面接の意味を調べてみると以下の通りです。

直接に会うこと。特に、応募者や対象者に直接会って試問・助言などをすること。「役員が面接する」「面接試験」「面接指導」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

一方で、面談の意味を調べて見ると

面会して直接話をすること。「来客と面談する」「委細面談」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

同じ、意味にしか見えませんね。

そう!言葉の意味としては大差ないのです。ほぼ、同義語と言えます。

ただ、採用担当者は明確に使い分けています。もはや就活用語と言えます。

「面接」と「面談」の違いは?

「面接」では、実施後に明確に合否が決まります。

一方、「面談」では必ずしも合否判断が行われるものではないということです。

また、「面接」では、受ける側も面接する側も複数が想定されますが、「面談」では基本的に1対1になります。

これは、「面接」は合否判定を行う必要があるので、一人の意見だけで決めるのではなく、複数の視点からの判断により決定する場合が多いからです。

合否を決める必要のない「面談」では、複数で対応して人件費がかかってしまうよりも、1対1の方が話しやすいことも多く、心も開きやすいことから複数で行うことはあまりありません。

なんのために「面談」をするのか?

では、「面談」は何のために行われるのでしょうか。

それは、2つの目的があります。

  • 入社におけるマッチングの確認(希望が会社で実現できるか)
  • 会社に入りたい、選考を進めたいと思わせる動機付け

今や超売り手市場と呼ばれる採用難の時代ですから、選考に応募があっても入社してくれるとは限りません。

必ずと言っていいほど、並行して他社企業も受けている為、応募者に対して、他社よりも優れた魅力を伝えなければ、すぐに辞退されてしまいます。

会社説明会は通常2時間ほどしかありませんし、インターンシップも行えることは限られてしまいます。中途に至っては、説明会やインターンなんて行われません。

そんな中で、会社の優位性や特色を伝えるためには接点の持てる選考時に伝えるしかありません。面接でも伝えることはできますが、面談では面接よりも敷居が下がる為、何度か実施することができ、応募者と採用担当者の人間関係を構築することが出来ます。

応募者からすれば、会社について詳しく知ることが出来ますし、採用担当者としても応募者のことが知れて、会社のことを伝えることが出来るという、まさにWin-Winな方法と言えます。

ただ、油断して欲しくないのが、「面談」で直接的に合否判定をされるわけではないですが、もちろん面談での内容は後々の合否に影響します。

「面談」によって、応募者をカテゴリーに分けたり、優先順位をつけている会社が多く存在しますので、見られている判断材料を収集されているという意識はしっかりと持ってください。

これがわかれば、選考中の企業から突然「面談」の連絡がきたとしても、焦らずに対応して、内定に勝ち取ってください。

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