就職活動は落ち着きを見せる時期ですね。
内定率が6月1日時点で60%を超えていますが、一方で内定をもらっていない人もまだまだいます。
僕の会社は4月末に早々に内定を出し切っているので、今は内定辞退防止のためのフォローを行っています。
うちの場合は、内定承諾書の提出期限はあってないようなもので、学生に合わせています。
入社後の早期退職リスクを下げるために、満足するまで就職活動をしてもらって、納得感をもって入社してもらいたいという考えがあるからです。
なので、定期的に内定者と連絡を取って、就職活動の状況をヒアリングしています。
時には、他社選考を攻略するためのアドバイスもしています。
先日、内定者とこんなやり取りがありました。
内定者 「某大手トイレメーカーの選考結果が出ていないので、内定承諾所の提出期限を延ばしてもらえますか?」
僕 「全然いいよ。最終選考の結果?」
内定者 「一次面接です。」
僕 「因みに、一次面接はいつあったの?」
内定者 「3月下旬です。」
僕 「・・・」
これ、6月の会話ですよ。
いや、それもう絶対ダメなやつでしょ。
僕 「3月下旬?待たされすぎてない?いくら何でも」
内定者「でも、同じ面接を受けた知り合いが何人かいますが、みんな連絡が来てないって」
それ、みんな落ちてんだよ。
僕 「その会社の選考状況確認するから、分かったら連絡する」
内定者「ありがとうございます」
ということで、リクルートとマイナビ経由でその会社の採用活動状況を確認しました。
※リクルート又はマイナビを利用していない企業はほぼないので、どちらかからは情報を得ることが出来ます。
サイレントお祈りは大手に多い
確認してもらったら、一次募集は既に内定出しまで終了していますと。
その会社は不合格者には連絡をしない所謂サイレントお祈りということでした。
エグすぎやしないかい。
同じ採用担当として、せめて連絡はしようよって思いますよ。
しかも、サイレントであることは事前には伝えない。確信犯じゃん。
そりゃ待つよ。超大手だもん。待ち続けるよ。
「もしかしたら、連絡来るかも」と淡い期待を抱きますよ。
あまりにも酷すぎます!!
大手がサイレントをする理由
リクルートの担当者によると、サイレントお祈りを実施している企業は特に大手企業に多いそうです。
しかも、サイレントであることを学生に伝えることはありません。
なぜなら、内定辞退が予想以上に出た時の保険に使うためです。
予想以上に内定辞退が出た場合に、夏採用、秋採用と行っていかなければなりません。
そうなったときに、一から母集団形成をしてはコストや労力がかかってしまいます。
そこで、不合格を伝えていないこれまでの応募者を使います。
つまり、不合格にした学生をプールしているのです。
確かに、学生から見れば、敗者復活のチャンスはあるのかもしれませんが、限りなくゼロに近いと思いましょう。
不合格者の中でも、ランク付けされており、ランク上位から声がかかります。
自分がどのランクにいるのかを知るすべは、学生にはありません。
中小企業からしたらたまったものではありません。
大手からの結果を待ち続ける学生を待ち続ける中小企業という縮図が出来上がります。
そして、大手の連絡を待つ学生を説得するという労力が中小企業へのしかかります。
マジ勘弁。
サイレント企業への対処方法
対処方法は、自分から結果確認の連絡をすることです。
通常は1週間もあれば、確実に結果は出ています。
なので、1週間待って連絡がなければ、こちらから企業へ連絡を取って、合否確認を行いましょう。
さすがに、問い合わせに対して嘘はつけませんので、きちんと教えてくれます。
仮に「まだ結果が出ていない」などと回答された場合は、いつまでに合否連絡をもらえるかをきちんと確認しましょう。
そういったことを面倒くさがらずにきちんとできるかも能力です。
確かに、大手に憧れる気持ちはわかりますし、ワンチャンあるならと期待したい気持ちもわかります。
しかし、現実をしっかりと受け入れていかなければ、自分に合った企業を見つけることはできません。
また、困らせられているわけですから、そんな企業とは早く縁を切ることです。
就職活動で期待は禁物です。冷静に淡々とですよ。
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