【面接対策】例文付き!転職理由の掘り下げ方

転職理由の掘り下げ方法
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6月~8月にかけては転職市場が活性化するので、面接する機会が多かったです。

そこで感じたのが、よく考えずになんとなく転職しようとしている人が結構多いなぁと。

面接で転職理由をうまく答えられないという人は多いのではないでしょうか。

特に20代~30代前半に多い気がします。

僕は面接のとき転職理由をかなり掘り下げます。転職の目的がうちの会社で果たせなければ、続かないですからね。どっちにとってもデメリットしかありません。

ものすごくもったいなく感じます。面接での印象も良くないですが、なによりなんとなくで転職しても幸せになれませんよ

なぜ転職するのか、転職の目的はなんなのかを明確にすることで、面接対策にもなり、転職活動はイージー化します。

それでは、具体的な方法を紹介します。

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転職理由の考え方(面接で使える例文付き)

ほとんどの人は今の会社の不満から転職を考えるようになりますが、不満の理由は大きく3つに分けることができます。

  • 待遇の不満
  • 人への不満
  • 仕事への不満

3つを基準に不満に感じることを書き出してみましょう。些細なことでもいいので、なんでも書き出してください。

ある程度書き出せたら、それぞれの項目の不満度を以下を基準に5段階にわけます。

不満度のレベル(5段階評価)

  1. 改善させなくてもいいくらいの不満
  2. 悪くなるとダメだけど、今は我慢できる不満
  3. 我慢できているがあきらかにストレスに感じている不満
  4. 改善しないといけないと強く思う不満
  5. 絶対ムリ!もうイヤ!我慢できない!というレベル

以下はサンプルです。

不満に感じること 不満度
待遇 サービス残業がある 3
残業時間が長い 3
通勤時間が長い 2
給料が少ない 3
部長が寝ている 1
同僚が仕事しない 1
上司がプライベートにも電話をかけてくる 5
上司が矛盾したことばかりいってくる 4
上司にやたらと否定される 5
仕事 楽しくない 2
やりがいを感じない 2
人と関わりたくない 3
プレッシャーを感じる 3
会社の将来性が不安 2

このサンプルからは上司に対する不満が高いことがわかります。

なぜなぜ分析で不満の理由を掘り下げる

なぜ不満に感じるのかということを各項目ごとに、なぜという問いかけを3回以上繰り返してください。

Q. なぜ、上司がプライベートにも電話をかけてくることに不満を感じるのか

A. プライベートの時間が削られるから

Q. なぜ、プライベートの時間が削られると不満に感じるのか

A. 妻と過ごす時間が無くなるから

Q. なぜ、妻と過ごす時間が無くなると不満に感じるのか

A. 新婚だが、ほとんど妻と話す時間が取れず、妻との関係が悪化してきているから

というように掘り下げていきます。三回は掘り下げないと、具体化しづらいので最低三回を目標に頑張ってくださいね。

ここに、量(時間や回数等)の要素を加えると

新婚ですが、平日、土日関係なく業務外の時間に上司から毎日電話がかかってきて、平日は残業して帰ってきた後1時間程、休日は3~5時間も時間を取られるため、妻との時間をほとんど取ることができず、妻のとの関係が悪化しています。この環境を改善したいと考え、転職活動をしています。

という感じで、転職理由を組み立てることができます。

ただ、面接対策の場合は、人に関する不満の理由は受けが良くないので、待遇と仕事の項目で理由を作ることをおススメします。

不満度が3以上の項目に対して、転職理由を作ることができれば、バリエーションが増え、使い分けたり、組み合わせることができ、応用力が上がりますよ。

今の会社で解決できないかを一度考えてみる

不満の原因がわかったら、今の会社で解決できる方法はないかを考えてみましょう。

特に人が原因になっている問題の場合は、解決できる可能性があります。

サンプルのように上司が不満の原因となっている場合であれば、より上の上司に部署異動や配置転換を訴えることで解決する場合があります。

また、サービス残業も所属する部署だけで行われている場合もありますので、人事に相談することで解決できることもあります。

先ずは、一度行動に出てみましょう。それで解決すればいいわけですし、解決しなければ転職すればいいのです。

しかも、実際の転職活動の面接で、不満を解決させようと自分は努力したが無理だったという事実が残せます。

転職理由も以下のようにアップグレードできます。

新婚ですが、平日、土日関係なく業務外の時間に上司から毎日電話がかかってきて、平日は残業して帰ってきた後1時間程、休日は3~5時間も時間を取られるため、妻との時間をほとんど取ることができず、妻のとの関係が悪化しています。この環境を改善したいと考え、部長に異動の相談をし、1年待ちましたが実現しませんでした。今後も実現する見込みはありません。今の会社では状況を変えることができないため、転職に踏み切りました。

不満を感じながら何もしなかった人より、解決しようと努力した人の方が評価は高くなります。行動できる人、主体性のある人と思われるわけです。

嘘をつくと掘り下げられたときに、ボロが出る可能性が高く失敗します。

※数字に関しては、逆に盛るくらいがちょうどいいです。

事実であれば堂々と話せますので、ぜひ一度は今の会社でできる解決策を実行してみてくださいね。

転職の理由と一緒に目的も考えよう

転職する理由がはっきりしたので、今度は転職する目的をはっきりさせます。

当然、転職する理由を解決することが目的になるのですが、ポイントを押さえておかなければ、成功したと思った転職が1年働いてみたら、実は失敗だったということになってしまいます。

絶対に解決したい転職理由を考える

転職理由の各項目に不満度をつけて、解決するべき問題ははっきりしましたが、どういう状態であれば、解決したといえるのか考えてみましょう。

不満度3以上がついた項目に対して考えます。ある程度埋めたら、次に優先順位をつけます。

不満に感じること 不満度 解決状態 優先順位
待遇 サービス残業がある 3 サービス残業がない 4
残業時間が長い 3 残業時間が月20時間以内 6
通勤時間が長い 2
給料が少ない 3 年収500万以上 8
部長が寝ている 1
同僚が仕事しない 1
上司がプライベートにも電話をかけてくる 5 プライベートに電話がかかってこない 1
上司が矛盾したことばかりいってくる 4 上司のいうことがまとも 3
上司にやたらと否定される 5 ある程度は認めてくれる上司 2
仕事 楽しくない 2
やりがいを感じない 2
人と関わりたくない 3 社内調整に追われることがない 5
プレッシャーを感じる 3 ストレスに感じるほどでない 7
会社の将来性が不安 2

このサンプルでは、上司と縁を切ることがこの人の最優先事項ですので、優先順位の上位は人に関する項目が占めています。

人に関する項目は、転職活動中はわかりません。選考中にあきらかに変な人がでてくれば、わかりやすいのですが、だいたいの人は良い人を演じます。

そして、ダマされます。

ですので、人の項目を除外して考えてください。

そうすると、「サービス残業がない」が一番優先度が高くなります。これが最も重視するべき項目で、この項目を外さないように企業選びをしていきます。

これまでの結果を言語化すると

(変な人がいないことを前提に)サービス残業がなく、社内調整ばかりに追われることなく、ほどよいプレッシャーの中で、定時内で年収500万円を稼げる仕事(会社)

これが転職活動を進めていく上の目的であり軸となります。

最低限の生活水準ラインを決めておく

目的に加えて決めておく必要があるのは、最低限の生活水準ラインです。転職の目的が給料以外になった際に、給料含め待遇が今の会社より下がると、生活レベルを下げざるを得ません。

今まで、買っていたブランド物の服がユニクロになったり、家族を外食に連れていく機会が週1回から3か月に1回になったします。

悪いことではありませんが、今までできていたことができなくなるストレスは心を貧しくします。家庭を抱えている人は特に感じることになります。

そうならないためにも、計画的に給料以外も含め、待遇に関しては最低限のラインを決めておきます。

最低年収の算出方法は以下記事を参考にしてください。

適正年収知っていますか?転職で失敗しないコツ
僕は、30歳で転職して年収が600万円から400万円に下がりました。 東京から福岡へ生活の拠点を移すためだったので、当時はしょうがないと考えていました...

転職の目的が果たせ、かつ最低限のラインを越えている会社があなたの転職するべき会社となります。

転職理由を考えてると転職以外の道に気づくこともある

転職の理由と目的が明確になったところで、転職以外の道も一度は考えてください。

  • 今の会社に残る
  • 休憩期間を設ける
  • フリーランスになる

とかですね。

例えば、給料に不満を持っている場合、副業することで解決することもできます。

人に不満をもっていて、上司とか部下とかいう関係にうんざりしているのであれば、1年くらい働かない期間を作ってもいいと思います。(その間に自分で稼げるスキルを磨く)

また、家族との時間を大切にしたいのであれば、自宅で作業ができるようにフリーランスになったり、起業してもいいわけです。

その為の準備を、サラリーマンをしながら進めていけばいいのです。

転職しても次の会社が100%思い通りの会社なんてことは、先ずありませんので、フリーランスや起業が一番確実かもしれません。

まとめ

転職の理由と目的を明確化することは、人生を豊かにする上でも非常に大切なことです。

転職理由を明確化するには

  1. 不満に感じることを洗い出す
  2. 不満に感じる度合いを数値化
  3. 数値の高い項目を掘り下げる

この3ステップでできます。

理由がはっきりしたら

  1. 不満に感じない状態を考える
  2. 優先順位をつける
  3. 最低限の生活水準を決める

の3ステップで転職の目的を決定することができます。

とはいっても、なかなか考えがまとまらない人は、転職エージェントを使って話し相手になってもらうのも一つの手です。無料なので上手に活用しましょう。

不満を抱えていると、転職したいという気持ちは生まれます。周りに転職した人がいるとなおさらですよね。

そんな中で、何となくで転職活動を始めて、苦労している人はすぐに実践してください。いつまでも苦労することになるし、結局ブラック企業に入社することになりますよ。

 

 

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