10月も終わりに近づくと、大学3年生の方々はそろそろ就職活動が始まるなという気持ちになってきていると思います。もうすでにインターンシップ等に参加し、業界研究や企業研究を始めている人も多いのではないでしょうか。
ある程度、業界研究や企業研究が進むと、「いいなぁ」と思える企業が数社出てきます。しっかりとその会社について、『調査』してください。その上で、「この会社に入りたい!」という会社が絞れたら、是非その会社にエントリーしましょう。
ただ、実際は面接や筆記試験があり、その会社に入れるかどうかは、分かりません。当然、どんなに入りたい会社であっても、選考で不合格になってしまったら入社の夢はかないません。
エントリーシートの書き方や面接対策については、いろいろな本が出てますし、セミナーも開催されています。どんどん参考にして取り入れることをオススメします。
しかし、もっと簡単に可能性を上げるための方法を今回ご紹介します。
ザイオンス効果
ザイオンス効果というものを知っているでしょうか。
ザイオンス効果とは、同じ人や物に接する回数が増える程、人はその対象に対して好印象を持つようになるという効果です。
1968年に、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが広めました。
マーケティングや広告の分野では広く知られている効果です。
例えば、営業マンが成果を上げたいとき、どちらの方がより成果を上げられるでしょうか?
- ターゲットを絞り、何度も何度も通う
- 一度断られた人は諦め、いろいろな人を尋ねる
この場合、1の人の方が成果を上げる可能性が高いことが学術的に証明されています。
電車でよく見かける人が気になってくるのは、ザイオンス効果によるものです。よく恋愛テクニックとしても紹介されています。
このザイオンス効果を就職活動に応用します。
ザイオンス効果を使って人事担当へアプローチ
ザイオンス効果は、短期間で多く接触がある方が、効果が高いとされています。
2016年より3月採用広告開始となってからは、採用期間の短期化が顕著となっています。そのため、今日はインターンシップを行ったり、説明会の回数を多くしたりと、短期間で学生を集めるために、多くのイベントを開催したり、参加したりしています。
だからこと、何度も接触するチャンスがあります。
企業が実施・参加するイベントは以下があります。
- インターンシップ
- 業界研究セミナー
- 合同企業説明会
- 学内企業説明会
- 単独説明会
気になる企業のインターンシップは必ず参加してください。インターンシップから選考が始まっている場合があります。
合同企業説明会はいろいろな地域で複数開催されます。できるだけその企業が参加する合説を見つけ、積極的に参加してください。ほぼどれも同じ説明をしていますから、顔を出すくらいで構いません。「また来たの」と言ってもらえれば、効果が出ています。
顔を出したときにちょっとした世間話ができると、より距離が縮まります。
そして、学内の説明会にその企業が参加することがわかれば、必ず参加しましょう。
最後は単独説明会です。最後まで残って、人事担当と話をする時間を確保しましょう。
効果の程は・・・
人事担当として、採用活動を5年以上行っていますが、やっぱり何度も顔を合わせ、親しくなった学生は何とか選考に通してあげたいと思ってしまいます。
そこまでして、うちに入りたいんだと思いますし。
実際に、今年度の採用活動の中で、ストーカーの如く毎回イベントに参加する学生がいましたが、内定出しました。そこまでグループワークや面接で目立ったわけではありませんでしたので、評価が高かったわけではありません。
ただ、その学生に内定辞退されてしまいましたが・・・
是非試してみてください。そのためにも、早めに企業研究を始めて、企業を絞っていきましょう!!
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