転職活動を始めようと考えた時、先ずは、リクナビNEXTに登録することから始める人が多かったのは過去の時代になりつつあります。
リクナビNEXTに代表されるナビサイトに代わり、主流になってきているのが、エージェントサービスです。
リクルートでもマイナビでも大手から小さいところまで、今や転職エージェントサービスは戦国時代を迎えています。
実際、僕は転職活動を開始したときは、リクナビNEXTとリクルートエージェントは同時に登録し利用していました。また、企業側でも前職ではリクナビNEXT、現職ではリクナビエージェントを利用しています。(他のエージェントサービスも利用しています)
それでは今回は、利用者側から見た時に、ナビサイトのメリット、デメリット、更にはどういう人の利用が向いているのかを説明します。エージェントサービスについては、近いうちにまた別途記事にします。
ナビサイト
所謂、リクナビNEXTやマイナビ転職がこれです。新卒時のリクナビやマイナビと同様のシステムで、サイト内に求人情報が掲載してあり、業種や勤務地などで検索し、目に留まる企業が見つかったら、エントリー(応募)を行います。
多くの企業の中から、自分で条件に合った企業を見つけ、企業とのやり取りも基本的に自分で行うのが、ナビサイトの特徴と言えます。
求職者のメリット
料金は無料です。行きたい会社がある場合は、その会社が求人を出していれば、ピンポイントで探しあてることが出来ます。
大量採用及び短期間採用を目的に使われることが多く、合格の敷居が比較的低い傾向にあります。
求職者のデメリット
日程調整や待遇の交渉などを自分でしなければなりません。特に面接等の選考日程の調整は、スピードも求められる上に、メールの内容も見られるので、ビジネスメールに慣れていない人は、不利になります。
また、自分で求人を探すため、時間がかかります。条件を絞って検索をかけ、気になった企業の求人票を読む流れを繰り返すわけですが、しっかり求人票を見ようと思ったら、1社10~15分くらいはかかります。
外れの場合も多く、これだっという求人を1社見つけるまで、僕は2時間くらいはかかっていました。
企業側のメリット
企業側としてナビサイトを使うメリットを説明します。これが、分かれば就活を進めていく上で、どちらを使うかの判断材料にしてください。
先ず、コストが安いことが挙げられます。後で説明しますが、エージェントの場合に比べて圧倒的に安いです。
広く普及できるので、知名度の高い企業は母集団を作る上で有利になります。
企業側のデメリット
デメリットは、先行投資になることです。大体最小パッケージでも4週間で10万円くらいします。しかし、最小パッケージでは、検索も上の方にはならないので、50万円くらいのパッケージにしなければ意味がありません。
これは、誰も採用できなくても、50万円かかるので、採用できなかった時のリスクが発生することになります。しかし、採用できれば、エージェントよりコストが安くなります。
また、期限付きのため、期限内に結果が求められます。採用に人員や時間をかけられる時期に実施しなければいけません。
まとめ
企業側がナビサイトを使う場合は、3パターンあります。
- 採用に大きなコストをかけられない中小企業
- 知名度があり、短期間で確実に採用をしたい大中企業
- ナビサイトからの採用ノウハウが構築されている企業
1については、危険なにおいが強く、リスキーな求人になります。なるべくなら、外していきたい企業です。特に画像が少なく最小パッケージと思われる企業は要注意です。採用にコストをかけられないということは、経営が危うい可能性が高く、採用ノウハウがなく、人事が出来ていない表れでもあります。
2については、行きたい企業があればどんどん応募した方がいいでしょう。大量採用を狙っている可能性も高く、採用のハードルが下がっている可能性もあります。
3については、見極めが難しいですし、良いとも悪いとも言えません。人事がしっかりしているので、評価制度や報酬制度といった人事制度に期待が持てますが、採用だけかもしれません。ただ、ナビサイトだけを使っている可能性は低く、独自に導線を用意している可能性もあり、独自対策が必要になります。
こんな人にオススメ
平日でも時間が取れる営業の人や短期間で決めたい人、自分で道を切り開きたい人にお勧めします。
やっぱり、求人も刻々と変わりますから、毎日チェックしていく必要があります。なので、平日にナビサイトを見れれば有利ですし、毎日見ていれば、検索のコツもわかってきて、比較的気に入った求人も見つけやすくなります。
また、営業であれば、求人数も多いので、自分で探すことが楽しいと思える人は特にナビサイト向きと言えます。
企業側も期限付きで動いていますので、短期間で決めたい人は、企業側との思惑と合致するので、優位性が高くなります。
後は、第2新卒にあたる人や別業種にチャレンジする人もナビサイトを使った方がいいです。
エージェントサービスで企業は紹介会社に採用者の年収の35%を支払います。当然採用の時もその価値があるのかが、見定められるため必然的に採用のハードルは上がります。
特に中途採用では即戦力が求められるので、即戦力にならない人にこれだけのコストをかけるのか?という疑念が生まれます。
ナビサイトであれば、結果を出さなければならないので、もし誰も採用できてなく、期限も残り少ない状況であれば、採用担当者の心理として、ハードル下げてでも合格を出そうとします。
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