退職金はいったけど、どうしよう?
資産運用したいけど、NISA使った方がいいのかなぁ。
非課税っていうけど、デメリットもあるっていうし、どうなんだろう?
という疑問に答えます。
僕は妻の退職金について、資産運用しようと考えた時にNISAでの活用を考えました。
というのも、現在妊活中ですが、今後子どもができれば、お金がかかってきます。
今のうちにできるだけお金を増やしておきたいと考え、中期的(10年)な運用で検討しました。
その結果、400万円を10年間運用した場合、NISAを利用すれば、利用しない場合より約33万円得することがわかりました。
いろいろとデメリットもあるNISAですが、欲を出さずに運用ができれば、お得に活用することができますよ。
NISAとは?
株式投資にかかる税金
株式投資で得た利益は約20%が税金として徴収されます。
この金額は一律です。
仮に2018年に株式や投資信託で50万円の利益を上げたとすると10万円が税金として引かれます。僕たちが手にする金額は40万円になります。
NISAについて
NISAは、株や投資信託で得られた利益に対して税金がかかりませんよ。という制度です。
つまり、2018年の利益が50万円だった場合、50万円を丸々手にすることができます。
すごいお得ですが、運用に関する条件(ルール)が決まっています。
NISAの運用ルール
- NISA口座という特別な口座を利用すること
- NISA口座は一人一口座まで
- NISA口座で買うことができる株や投資信託は1年毎に120万円まで
- 非課税になるのは最大600万円
- その1年で買った株や投資信託を運用できるのは5年間まで
- 株や投資信託を買うことができるのは2023年まで
といった、ルールが決められています。
つまり、120万円を5年間運用した利益に対して、税金がかからないということです。
1年目で120万円で株を買って、2年目でも120万円で株を買って。
ということを繰り返すことはできます。
詳しくは金融庁のサイトに説明されています。
400万円を10年間運用した場合
妻の退職金と預金を合わせた金額が400万円あります。
これを10年間、年利5%で運用すると想定します。
年利5%で運用する場合、税金が毎年20%かかる為、税引き後の年利は4%(5%の8割)となります。
NISAで1年間に投資できる金額は120万円までですので、NISA枠はフル活用し、残りの金額は一般口座で運用することにします。NISAで運用する金額については、非課税となりますので、5%で運用することができます。
つまり、NISA口座では5%、一般口座では4%という運用になります。
その場合、下記の通りとなります。一般口座のみで運用した場合と比較すると
NISA利用 6,250,669円
一般口座のみ(NISA使わない) 5,920,977円
ややこしいですが、ピンクの列がNISA利用時の資産の変化。青の列がNISAを利用していない場合の資産の変化です。
グラフにすると違いが明らかです。
計算する前は、4%のところが一部を5%で運用することになるので、当然ながらNISAを利用した方がお得です。
NISAが利用できる期間のうちは使った方がいいですね。
因みに、銀行預金の場合の入れておきました(緑の線)。年利0.01%なので、絶望的ですね。
NISAのデメリット
得をするNISAですが、使う上で気を付けなければいけないことがあります。
デメリットを理解して運用していれば、失敗は回避できますよ。
損益通算の対象外
NISAで最も問題視されているのが、NISA口座が損益通算の対象外ということです。
株や投資信託で儲けたお金について、利益の20%が税金として持っていかれます。
この時、NISA以外の口座では全体の利益に対して税金がかかります。
つまり、
A口座 100万円の儲け
B口座 50万円の損失
だった場合、全体で50万円の利益が出ています。これに対して、税金がかかります。
税金を引いた後の儲けは40万円です。
一方、NISA口座では、
A口座 100万円の儲け
NISA口座 50万円の喪失
だった場合、合算することができず、A口座の儲けである100万円に対して、税金がかかります。
つまり、全体の儲けは50万円ですが、税金として20万円とられていまいます。
結果として、税金を引いた後の儲けは30万円です。
NISA口座で損失が出なかったり、他の口座を使わなければ、気にする必要はないのですが、120万円以上の運用を考えた場合は、一般口座のみの時よりもリスクを背負うことになります。
NISA口座で多くの利益を上げようと欲張らず運用すれば、リスクを低くすることができます。
ポートフォリオが組みなおしづらい
NISA口座では買った株や投資信託は、売却すると買いなおすということができません。
つまり、こっちが下がったから、こっちを買いまししようということができないんです。
5年間運用を行いますが、価格が下がってマイナスになりそうというときは売ってしまって利益を確定するしかないという状態になります。
そうなると、複利効果が得られないので、それ以上利益を増やすことができません。
5年間という中期的な成長が見込める株や投資信託を選ぶ必要があります。
すべての株や投資信託を買えるわけではない
NISA口座で購入できる株や投資信託は限られています。
証券会社でも異なります。ただ、SBI証券であれば、かなり多くの証券がNISAで購入することができますので、このデメリットはほとんどありません。
ただ、すでに買いたい証券が決まっている人はNISA口座での取り扱いがあるかを事前に調べておく必要があります。
まとめ
- NISAで運用しつつ、余った金額も一般口座で運用するとお得
- NISAで損失が出ないようにリスクを抑え、欲張らない
- 税金を払わないメリットはかなり大きい
- 利用する証券会社はSBI証券がおススメ
銀行に貯金していても、金利は0.01%とかで、国債も0.5%とかの時代です。
退職金などせっかくまとまった金額があるのであれば、ただ銀行に預けておくだけだともったいないです。仮に1%で運用したとしても全然違います。
運用期間が長ければ長いほど、複利効果で資産は増えていきます。
始めるなら早いに越したことはありません。NISAは期限があるので、始めるなら今です。
資産運用はゆとりある生活への第一歩ですよ。
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