【福岡】男性不妊専門クリニックでの精密検査体験談!

男性不妊専門 「天神つじクリニック」
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福岡で不妊に悩んでいる男性に読んでほしい内容になっています。

ここ最近は男性不妊専門のクリニックも増えてきてるようで、九州でも福岡市内に何件かあります。僕は「天神つじクリニック」(現在は「MRしょうクリニック」)に通院して、乏精子症が改善してきましたので、今回は初診の様子と「天神つじクリニック」について紹介します。

精索静脈瘤の手術とその結果乏精子症が改善している様子については、別途記事にします。

先ず、不妊治療は時間とお金を無駄にしないためにも、男性から検査をするべきです。

理由については以下記事を参照してください。

男性の不妊検査をすぐ受けた方がいい理由【体験談】
僕は不妊検査を受けて、乏精子症と診断されました。今の状態では自然に妊娠することはできません。さらには人工授精も極めて成功する可能性が低いという困った状...
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福岡の男性不妊専門クリニック「天神つじクリニック」

福岡市天神にある天神つじクリニックは、日本で初めての男性不妊専門のクリニックです。

今では福岡には博多にも男性不妊専門クリニックができたりと決して数は多くないですが、少しずつ増えてきています。その先駆けが「天神つじクリニック」です。

クリニックを創設した辻祐治先生は、2008年に東京に進出し「恵比寿つじクリニック」を開業して、今はそちらで院長をしているようです。HPを見る限り、専門性は恵比寿の方が高そうでした。

男性不妊の恵比寿つじクリニック
English available|土日対応、渋谷区恵比寿駅徒歩2分、都内初の男性不妊治療専門クリニック。医療事故ゼロの精索静脈瘤手術、精液検査、ブラ...

「東京いるときにこっちに行ってればよかったかな」とちょっと思いましたが、天神の副院長である庄先生はすごく優しいし丁寧だし、僕は実際に数値が改善したので、天神でよかったと思いますよ。

場所は中央郵便局から歩いて5分ほどなので、アクセスも便利です。ただ、ビルの6階にあるので、最初は場所がわかりづらいなと感じました。

天神バスセンターからも10分もかからずに着きます。遠方でも高速バスに乗って通院することができます。治療となると何回かは通うことになるので、アクセスがいいと助かります。

日曜と月曜が休診で、土曜日は18時まで診察を行っているので、平日休みを取らないでいい点にも助かっています。

※2020年10月20日追記※
現在「天神つじクリニック」は、僕を担当してくれた庄先生がクリニックを引き継ぎ「MRしょうクリニック」となっています。すごく親身になってくれる良い先生なので、院長になって本当に良かったです。

男性不妊症専門 福岡 MRしょうクリニック(旧天神つじクリニック)
全国に先駆けて男性不妊専門クリニックとして開業。診療内容:男性不妊症外来、日帰り手術(顕微鏡下精索静脈瘤手術、顕微鏡下精巣内精子会手術)、精子凍結保存...

院内の様子

設備や建物は新しくはないですが、清潔に保たれており、嫌な印象はありませんでした。

待合室は広くもなく狭くもなくといった感じですが、窓が大きく外の光が入ってくるので明るくて、きれいでした。暗い気持ちにならないようにという配慮でしょうか。

平日はそうでもないですが、土曜日になると待合室はほぼいっぱいになります。一人で来ている人と夫婦で来ている人が半分半分といった感じです。

なので、一人でも夫婦でも肩身の狭い思いはなく通いやすいですね。

僕の担当は庄武彦先生という方で、説明とアドバイスをしっかりしてくれるし、一緒に悩んでくれて、改善すれば喜んでくれるので、人間っぽくて親近感が湧いて、話しやすいです。基本的に医者は質問しないと答えてくれないので、話しやすいかどうかはかなり重要だと僕は思っています。

天神つじクリニックの残念なところ

精液を採取する個室はちょっと残念に感じました。

6畳ほどの部屋に、簡易ベッドと液晶テレビ、DVDデッキ、電話があるくらいです。

電話はこぼした場合などに、看護師さんを呼ぶためにあります。

洗面台はなく、除菌シートが置いてありました。けっこう殺風景な感じでした。

最初に精液検査を行った婦人科クリニックがとてもきれいだったため比較してしまい、残念な気持ちになってしまいました。

男性不妊専門クリニックでの初診

僕は婦人科で精液検査を受け、乏精子症と診断されて、原因究明に向けて精密検査を受けるために、天神つじクリニックを紹介されました。しかし「紹介状は書くけど、予約は自分でしてね。」ということだったので、初診の予約から検査後までの流れを紹介します。

  1. 電話予約
  2. 来院/受付
  3. 問診票についてのヒアリング
  4. 触診
  5. 検尿
  6. 精巣のエコー検査
  7. 精液検査
  8. 結果説明
  9. 今後の方針

男性不妊専門クリニックでの精密検査でかかる費用

先に初診でかかった費用は以下の通りです。

保険適用  15,560円
保険適用外 40,000円

合計 55,560円でした。

少し説明すると、初診に行った診察や各種検査については、すべて保険適用でした。僕の場合は検査結果が良くなかったので、染色体検査と遺伝子の異常を調べるAZF微小欠失という検査を行いました。AZF微小欠失が保険適用外となっていて、この検査だけで4万円かかりました。

追加で発生した検査だったため、保険外ということもあり、金額が提示された上で、検査するかどうかは確認されました。

何もなければ、2万円準備しておけば大丈夫です。

1.電話予約

婦人科の時もそうでしたが、不妊専門のクリニックは完全予約制が多く、電話予約からスタートすることになります。僕は婦人科クリニックで精液検査を受けて結果が悪かったため、紹介状を書いてもらっていましたので、紹介状があることを伝えるとスムーズに話が進みました。

先ずは、受付の事務っぽい人が出た後に、検査について説明しますということで、看護師さんらしき人に変わり説明を受けました。

行う検査

  • 検尿
  • エコー
  • 精液検査

精液検査の禁欲期間は2~3日で調整してくださいということでした。

その後、また事務の人に電話を変わり、金額についての説明を受けました。大体15,000円くらいということで、クレジットカードが使えないので現金を準備してくださいということでした。

更に、ホームページの問診票を記載してきてくださいということで、「婦人科に続き、ここでも!」と思い、今や事前に問診票を書くことは常識なんだなと勉強になった。

日程については、意外にすぐに予約が取れました。予約が1ヶ月も取れないということはなさそうでしたね。こちらが調整できれば1週間以内には予約がとれそうです。

2.来院/受付

場所は少しわかりづらかったですが、10分前に到着し、受付にて保険証と問診票を渡し、待合室で待っていると、5分もたたずに看護師さんがやってきて、問診票について質問を受けました。

妻が一緒にいたのですが、ヒアリングに関しては妻抜きでということで、妻は同席できませんでした。

この日は平日だったのですが、待合室には2組の夫婦に、男性が2人ほどいました。

3.問診票についてのヒアリング

問診票のヒアリングに妻が同席できなかったのは、妻の前では答えにくいであろうというクリニック側の配慮だと思います。

性病の経歴や月に何回単独でしているかなど質問されました。結構恥ずかしいです。でも本当のことを言わないと意味がないので、恥ずかしながら答えましたよ。

4.触診

その後、すぐに先生の診察と触診です。

最初に模型を使って、精巣や精管について説明を受けました。

その後、触診が行われます。先ずは、立ったままズボンを膝の下まで脱いで、睾丸を触診されます。

なんとも言えない心境です。医療行為とわかっていても恥ずかしい。

睾丸を触診された後、別途にあおむけになって、足を抱えるように指示されます。

前立腺の状態を確認するために肛門に指を突っ込まれます。

これが一番つらかった。これされると思ってなかったから、心の準備が追い付かないし、気持ち悪いし、めちゃくちゃ落ち込みました。

これから検査を受けようとしている人は、前立腺を触診されるので、心の準備をして臨んでください。

5.検尿

トイレは車いすでも入れるくらい広かったです。

ウォシュレットはついていません。新しくはないですが、清潔に保たれています。

因みに検尿は診察のたびに行いますので、直前はトイレを控えた方が良いですよ。一度、検尿があることを知らずに、直前に済ませてしまって、検尿できなかったことがあります。

6.精巣のエコー検査

エコー検査は一番奥の部屋で行います。

看護師さんに部屋に入るとベッドに仰向けになるように言われ、言われた通りにすると、今度は「膝までズボンとパンツを下げて待っているように」と指示すると部屋から出ていきました。

これも言われた通りにズボンを下ろしました。

シーンとした病室に股間を丸出しにした男が寝てる。ふと自分の状況を客観視し、情けなくなりました。

「はぁー」と気を落としていると、検査士の方が「よろしくお願いしまーす」と入ってきました。股間丸出しのまま、こっちも「よろしくお願いします」と挨拶する形になり、「なにこれ」って心の中でツッコみましたよ。

というか、パンツなんてすぐに下せるんだから、丸出しで待っている必要なんてなくて、検査士が来てからで全然問題なかったんですよ。

実際の検査は、ジェルを塗ったエコーの装置を睾丸に押し当てられます。特に痛みはないですが、冷たくてヌルヌルしますね。

時々、お腹に力を入れるようにいわれ、下っ腹に思いっきり力を入れます。何度もそれを繰り返します。すると、検査士の人が「血液が逆流していますね。」と画面を見せてくれた。

この時は良いことなのかどうかわからず、「はぁ、そうなんですね。」ということしかできなかったんですが、実はこれ、精索静脈瘤の症状で良くないことだと後で知りました。

そんな状況なので、エコー検査はけっこう長く、30分くらいかかっていました。その間、お腹に力を入れるを何度も繰り返していましたので、何気に疲れました。

そして、睾丸付近のエコーが終わった後、横に向きになってといわれ、エコーの棒をお尻に突っ込まれました。「まさかここでもか」と思いましたよね。

痛みはないのですが、圧迫されて気持ち悪いです。ぐりぐりされるので、お腹を圧迫されるような感覚がします。引き抜かれた時は漏れたかと思いましたが、大丈夫でした。

検査が終わると、体についたジェルを拭くようにと、ティッシュとゴミ箱を渡してくれて、検査士の方は退室されました。

お腹を圧迫された気持ち悪さと恥ずかしさで、急いでジェルを拭き取り、室内にある洗面台で手を洗って僕も退室しました。

7.精液検査

エコー検査の後は、少し待合室で待った後、精液検査です。

残念な点でも書きましたが、僕が行っていた婦人科クリニックに比べると部屋は残念でした。

病室って感じ。

婦人科クリニックが特別きれいだったんだなと思いました。

ここでは、精液を入れるカップは小ぶりの紙コップでした。シールは1枚で名前と禁欲期間を書いたら、看護師さんがカップに貼ってくれました。

婦人科に続き、ここでも部屋に鍵をかけるように、きつめに注意されました。

かけ忘れる人多いんだろうなぁ。。。

看護師さんが退室したら、鍵をかけて部屋を確認です。

今回は、洗面台がない代わりにウェットティッシュが置いてありました。そのことを確認して、ティッシュとゴミ箱の位置を確認したら、採取開始です。

どこもDVDが備えられてあるのですが、僕は使ったことがありません。セットするのが面倒ということもありますし、いろいろ触りたくないっていうのが理由です。ですので、スマホを使います。

終わったら、指定された場所にカップを置いて、退室します。

因みに、もし精液をこぼしてしまったら、室内の電話から看護師さんを呼んでくださいと説明を受けます。感染症などの対策から、看護師さんが処理を行うようです。なので、こぼした場合は隠したりせず、恥ずかしくても看護師さんにきちんと報告しましょう。

8.結果説明

精液検査も含め結果が出るまでに、30~60分ほどかかります。婦人科では長いときだと2時間近くかかっていたので、早い方だなと思いました。

待っている間は、外に出るのも比較的自由で、番号札をもらいますので、それをもって外に出るだけです。戻ってきたときは受けつけに番号札を渡せば完了です。

検査結果は妻と一緒に聞きました。

精索静脈瘤

これが、僕の乏精子症の原因である可能性が高いことがわかりました。

なんと乏精子症の原因の35%はこの精索静脈瘤なんだそうです。どういうものかというと、睾丸内に静脈瘤(血液が逆流する血管)ができていて、血液によって精巣が温められ、精子が作られにくくなっているのです。

一般男性でも15%は患っているおり、気づかずに一人目は授かっても、二人目がなかなかできないと検査を受けてみたら精索静脈瘤だったというケースが多いようです。

僕の場合は、かなり重度の精索静脈瘤で、先生が見た中で一番大きいということでした。

こんなに大きいのは見たことがない。教科書に載っているものよりはっきりわかります。教科書に載せてもいいくらいですよ。

ということをしきりに言われました。そんなにひどいの?

特に、左の睾丸が重症みたいです。実感はありませんが、確かに見た目でわかるくらい血管がぼこぼこしており、右の睾丸よりも一回り大きいです。触ってみるとほとんど血管で精巣は小さい。

わかってしまえば、異常なことは明らかなのですが、人と比べることなんてないので全く気が付きませんでした。

しかも、幼少期から患っていた可能性が高く、左の精巣は右の精巣に比べ半分の大きさしかないので、精索静脈瘤が良くなっても、自然妊娠ができるほどに精子数が回復するかはわからないという見解でした。

因みに、この時の精液検査の結果は過去最低で、精子濃度がわずか200万/ml(WHO基準3900万/ml)しかありませんでした。

9.今後の方針

原因が特定できたので、今後の治療方針を以下のように決めました。

  1. 精索静脈瘤の手術をする
  2. 数値が良くなればタイミング法に挑戦
  3. 良くならなければ、すぐに顕微授精

先ずは、精索静脈瘤の手術を受けることにしました。今の状態でも顕微授精で妊娠の可能性はありますが、精子数が増えた方が可能性が上がること、ほったらかしにしておくと精子の状態がさらに悪くなっていくことから、二人目のことも考え、最優先で手術を受けるべきと判断しました。

そのことを先生に伝えると、先に染色体検査とAZF微小欠失の検査を勧められました。

精索静脈瘤の手術をしても、染色体に異常があった場合、手術しても良くなる見込みがないし、手術で良くならなかったら検査することになるので、先に受けておいた方がいいということでした。

保険外検査のため、4万円と高額でしたが、先生の説明はもっともだったので、検査を受けることにしました。

検査のための採血を行って、この日の診察は終了です。

染色体検査の結果がでるのに2~3週間ほどかかるので、その結果をみて、精索静脈瘤の手術をどうするか最終的な判断をすることになります。

早く手術したい焦る気持ちがありましたが、結果が出るまで待たねばなりません。

おわりに

婦人科で乏精子症と診断されてから、男性不妊専門クリックでの初診の精密検査は以上のような流れになります。

その後、僕は精索静脈瘤の手術を受けて、総精子数が

3760万 ⇒ 1億800万

に改善しました。

精索静脈瘤の手術の体験については別途記事にしますので、どうするか悩んでいる人の後押しになればと思います。

重度の精索静脈瘤の場合、手術を受けない事には改善の兆しはありませんので、悩んでいたら手術を受けるべきです。今は、健康保険の対象となり、7~9万円くらいで受けられます。

こういった判断ができるのも、精密検査を受けて原因が分かったからですので、不妊で悩む男性は先ずは検査に行ってください。

奥さんがどれだけ頑張っても、旦那さんに異常があったら、奥さんの頑張りは無駄になってしまいます。

先ずは、旦那さんから行動です。夫婦円満の秘訣でもありますよ。

 

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