31歳で妊活に焦りを感じるのは早いのか?焦ったときの対処法は?

31歳で妊活に焦り 早い
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今年で結婚6年目、年齢は僕が33歳、妻は31歳になります。現在(2019年2月時点)、不妊治療中で、なかなか子どもを授かることができていません。

正直、かなり焦っています。

周りに

「まだ30代前半なんだし、そんなに焦る必要なんてないんじゃないの?」

とか、無責任に言ってくる人がいるので、なぜ焦るのかを説明することがしばしばあります。

最悪だったのが

「今は医療が進んで、40代でも出産できるから」

とか言っている人については、説明する気も起きませんでした。

このような心ない言葉で、妊活に取り組まなくてはならない時期を逃してしまう人がもしかしたらいるのではないかと思い、30歳が焦りを感じる理由を説明します。

また、焦りすぎると精神的負担になってしまいますので、僕たち夫婦が実践している対処法についても紹介しますね。

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30歳で妊活に焦りを感じるのは早くない

結論からいいますと、30歳が妊活に焦りを感じるのは早くないですし、当然のことです。むしろ、20代後半から焦ってもおかしくありませし、夫婦が妊活に取り組むことに「早い」というタイミングはありません。

回数制限や取り組める期間のリミットが決まっていたり、努力の効果が分からない等、焦ってしまう要因が多くありますので、焦っても自分を責めないでください。

妊娠に至る確率は加齢とともに減少

1回の不妊治療(ART)で妊娠に至る確率

(参照)日本産科婦人科学会 ARTデータブック 2016年

データを見ると明らかです。20代後半から緩やかに減少しており、35歳を過ぎたあたりから減少度合いが加速しています。40歳になるころには14.5%、45歳では2.5%です。

流産する可能性も高くなる

流産率

(参照)日本産科婦人科学会 ARTデータブック 2016年

流産率も似たような動きをします。35歳までは緩やかに上昇し、35歳以降は増加度合いが大きくなります。そして、43歳を超えると50%を超えてしまいます。

妊娠できるリミットが決まっている

生まれつき体内にある卵子の数は決まっています。

初潮を迎えるころには約30万個あるといわれていますが、そこから1日に約30個ずつ卵子を失っていき、残り1000個くらいになって閉経を迎えます。

単純に計算すると初潮から約9,966日⇒約27年で閉経することになります。

当然、そんなに単純ではないため50歳前後で閉経を迎える方が多いようです。

しかも、保有している卵子の数は個人毎に大きなばらつきがあるため、一概にこれら数値が当てはまるとは言えません。

常に「いつ妊娠できなくなるか」という恐怖を抱えています。

1年で12日しかチャンスがない

月経周期は28日前後です。つまり月に1回。

当然、排卵も月に1回しか来ないので、1年間に12回しか妊娠できる機会はないということになります。そして、卵子が排卵して精子と受精できる期間は24時間(約1日)です。

失敗したからと言ってすぐに再挑戦できるわけでもなく、1ヶ月は待たないといけませんし、時間がたつ毎に妊娠率が低下していると思うと「焦るな」という方が無理ですよね。

2人目、3人目もほしい

子どもを何人欲しいかは夫婦によって違います。

僕は4人兄弟、妻は3人兄弟でしたので、子どもにも兄弟がいてほしいという気持ちを強く持っています。最低でも2人は欲しいと考えています。

もし1人目を授かることができたとしても、今から5年もかかっていたら、2人目は諦めてしまうかもしれません。

不妊治療は、回数を重ねるごとに費用がかさみます。

大体の人は「タイミング法⇒人工授精⇒ART(体外受精や顕微授精)」といったようにステップアップしていくことになりますが、ARTの費用は1回で30万円以上かかります。

5年間も不妊治療を続ければ、費用は数百万円かかることになります。

子どもが生まれれば、生活費の負担も大きくなります。

経済的にすぐには、2人目の不妊治療をおこなえないかもしれません。

1回のARTでの確率が35歳を過ぎたあたりから急激に下がり始めていますので、より授かりにくくなっていることは明白です。

1人目を授かるまでに時間がかかってしまうと2人目を諦めざるを得ない状況になってしまいます。

焦って当然だけど、焦りすぎには注意が必要

「焦りすぎるのは良くないんじゃない?」って声もありますよね。

確かにその通りです。焦るのはしょうがないことですが、ストレスに感じてしまうと、妊娠に悪影響を及ぼしますし、うつを発症したり、ノイローゼになる人もいます。

そうならないためには、夫婦でお互いをフォローし合うしかありません。

家族や会社の同僚など周りが理解してくれる環境を作れればいいのですが、そこに期待してしまうと分かってもらえなかった時に余計に辛いので、諦めるようになりました。

不妊治療は、どちらに原因があったとしても夫婦の問題です。二人で取り組まなければ解決しません。お互いに一人で抱え込まず悩みを共有することが唯一の対処方法です。

妊娠への焦りが負担に感じた場合の対処法

一人でできることはありません。夫婦二人だからできることです。特に男性が気をつけた方がいいと思います。例え、男性側に不妊の原因があったとしても、不妊治療の負担は女性の方が高いからです。

奥さんの精神的負担を少しでも和らげることを考えて行動することを心がけてください。

思ったことは全部お互いに話す

僕たちは、不妊治療で思ったこと、感じたことを全部話すようにしています。

抱え込むと精神的に負担になるからです。

人に話すことによって、気持ちを吐き出すことができてスッキリします。

「子ども見ると辛くなる。うらやましい」

「子ども出来なかったら、どうしよう?」

ネガティブな感情をお互いにぶつけ合っています。

とても書けないような過激なことを言い合うこともあります。思ったままに口に出します。

話したいときに相手がいないときは、ノートに書き留めて、会ったときに吐きだすようにしていて、出張で2,3日会っていないときは、2時間くらい話し込んでいました。

向かい合って話をする

特に男性が気を付けたい点です。

奥さんの話を向き合ってちゃんと聞きいていますか?

スマホをみながら話を聞いていませんか?

適当な相づちをうっていませんか?

僕も気を付けていますが、たまにやってしまって怒られます。

僕としては、聞いているつもりでも妻が聞いていないと思ったらダメなんですよね。そんな態度をとっていると会話する気がなくなって、夫婦仲も悪くなってしまいます。

夫婦仲が悪くなると、お互いにストレスフルになってしまい、良いことはひとつもありませんので、お互いに気をつけたいですね。

肯定する

思ったことを口にしていると、ネガティブなことの割合が多くなってしまいます。

そんな時に相手の発言で嫌な気持ちになることもあります。でも、言わざるを得ない気持ちを理解すると、「しょうがないよね」と思えるようになってきます。

決して、相手を否定するようなことを言ってはいけません。

「そうだよね」「僕もそう思う」と返してあげるだけでいいのです。

言葉に出すことで発散しているという認識をもってていれば、どんなに汚い言葉を相手が発したとしても、受け止めることができます。

汚い言葉を発した本人は、「なんでそうな風に思っちゃうんだろう」って自己嫌悪しています。そこに追い打ちをかけるように、否定されたらたまったもんじゃありません。

おわりに

不妊治療を続けていると、本当に子どもを授かることができるのだろうかと不安に思うことがあります。自分の年齢を考えて、あと何回挑戦できるんだろうと数えると不安が大きくなります。

その不安には、年齢に伴う焦りというのも要因として含まれています。自覚もします。

そこで「焦っちゃダメだ」と思ってしまうと、余計にストレスになりますし、自分を責めてしまいます。焦ってもいいんだと、焦って当然なんだということを知っていただきたいです。

夫婦でそのことを知っていれば、一人で抱え込まずに済みます。特に男性は奥さんの話をきくようにしましょう。

先ずはできるだけのことをやるしかないので、余計な感情に左右されずにいたいです。

本当は「焦りすぎじゃない?」とか「まだ大丈夫だよ」という人たちが少なくなってくれるといいのですが。

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