男性の不妊検査をすぐ受けた方がいい理由【体験談】

「体験談」 男性不妊の検査
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僕は不妊検査を受けて、乏精子症と診断されました。今の状態では自然に妊娠することはできません。さらには人工授精も極めて成功する可能性が低いという困った状況です。

そんな僕が次のような方に向けて、自身の体験をもとに男性不妊の検査の必要性を書いています。

  • 子どもができなくて悩んでいる夫婦
  • 不妊検査に踏み切れない男性
  • 旦那さんが不妊について理解してくれなく悩んでいる女性

結論として、悩んでいる暇があったら、すぐにでも検査した方がいいってことです。

女性も男性も加齢の影響を受ける為、歳を重ねるごとに子どもはできづらくなっていきます。また、20代での出産より、40代での出産の方が当然リスクは高くなります。

問題があれば治療することができますし、問題がなければ自信をもって夫婦生活に臨めます。

まだまだ世間的に不妊の原因は女性と思われがちで、自分に問題があると思っている男性はあまりいないのが現状です。実際に、僕も検査結果を聞くまでは「精子数で記録を作るかもしれない!!」とイキっていました。恥ずかしい。。。

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男性がいち早く不妊検査した方がいい理由

不妊について調べたことのある人でしたら、原因が男性にあるケースが増えてきていることについて知っていると思いますが、世の中的にはまだまだ女性の問題と思っている人が多いのが現実です。

叔母に不妊について話したときも、「奥さんの問題じゃないの?」といわれてしまいました。

叔母も決して悪気があったわけではありませんが、悲しくなりました。

不妊原因の5割は男性にある

1996年に行われたWHO(世界保健機関)の調査によると不妊原因のうち、「男性のみ」が24%、「男女両方」も24%あり、約半分のケースで男性に原因があるという結果が出ています。

だからこそ、両方がきちんと検査しないと、子どもができない理由はわかりません

WHO不妊原因の男女比

不妊の検査は女性より男性の方が負担が軽い

不妊検査は女性よりも男性の方が圧倒的に負担が軽いです。女性と男性で比較してみましょう。

実際にはどのような検査を受けるかは、クリニックによって医師と相談して決めることになると思いますが、一般的に女性が受ける検査をチェックすると次の通りです。

  • 内診・経膣超音波検査
    • 細い(直径約1.5-2cm)超音波プローブを腟から挿入して子宮筋腫・卵巣のう腫・子宮内膜症などの異常がないかを確認します。
  • 超音波検査
    • X線による透視をしながら子宮口から造影剤を注入し、子宮の形や卵管が閉塞していないかを見る検査です。痛みがあります。
  • 卵管造影検査
  • 血液検査
  • 尿検査

月経や排卵の時期に合わせて、検査を行う必要があり、病院に通うことになるので、検査だけで1ヶ月はかかります。

一方で、男性の検査は

  • 精液検査
  • 血液検査
  • 尿検査

で済みます。精液検査の結果は専門クリニックであれば、その日のうちに結果が出ます。血液検査と検尿の結果はクリニックによっては1~2週間かかる場合がありますが、検査は1日で終わります

金額については、初期の検査だけであれば、男性も女性も健康保険が適用されますよ。

男性 2,910円
女性 14,090円

上記は、実際に僕たちの例です。男性は圧倒的に安いです。

ただし、クリニックによって値段は変わってきますので、事前に確認した方が良いですよ。

加齢とともに生殖機能は減退する

女性であれば、50代より20代の方が妊娠しやすいことは、誰でも常識として分かっていると思います。

一方で、男性はいくつになっても衰えないと思っている人もいるのではないでしょうか。

そんなことはなくて、加齢とともに精子は作られづらくなっていきます。その為、もともと精子の数が少ない人や運動率の悪い人は、今は自然妊娠に必要な精子数があっても、来年は必要な精子数を作ることができず、自然妊娠できないかもしれません。

「あの時、治療しておけばっ!!」と後悔しないためにも、いち早く今の精子の状態を知っておくことです。その為の検査です。

なんの問題もなければ、安心できます。

良くない状態にあれば、治療することもできますし、「すぐにでも人工授精や体外受精をしよう」と判断することができます。

自然妊娠もそうですが、人工授精にしろ体外受精にしろ、加齢により確率は低くなっていくので、早いに越したことはありません。失敗が続けば経済的にも圧迫されます。

男性の不妊検査はどこで受けられるのか?

男性の不妊検査は

  • 婦人科クリニック
  • 泌尿器科クリニック
  • 通信キット

の3種類あります。

通信キットは使ったことありませんが、婦人科と泌尿器科は実際に体験した経験からメリット、デメリットを紹介します。

僕は検査にあたって

  1. 近所の泌尿器科クリニックに相談
    ⇒ 検査はできなくないが、うちで行うのはおススメしないと言われる。
  2. 不妊専門の婦人科クリニックに妻にいってもらい、そこで検査したいと相談
    ⇒ 精液検査を実施。結果、乏精子症と発覚。
  3. 婦人科クリニックで男性不妊専門の泌尿器科を紹介される
    ⇒ 精密検査を実施し、原因が精索静脈瘤と診断され、手術することに!

という流れでしたが、一番確実な方法は、奥さんと婦人科クリニックにいくことだと感じました。

どうしても通うのが恥ずかしいと思う人は、通信キットでもいいと思います。

ただ、結果が全く問題のない数値だといいのですが、「微妙!どっちだろう?」という結果になった場合、1ヶ月おきくらいで、2~3回検査をすることになるので、結局はクリニックに通うことになります。

婦人科クリニック

メリット

  • 不妊治療を行っているところが多いので、みつけやすい
  • 男性不妊の検査を行っているか、あらかじめ妻に確認してもらえる
  • 妻の検査状況も一緒にきける

デメリット

  • 男性不妊の専門科は泌尿器科なので、問題があった場合は泌尿器科のクリニックへ移らないといけない
  • 一人だといきづらい

泌尿器科クリニック

メリット

  • 精密検査が受けられる
  • 異常があった場合は、治療ができる

デメリット

  • 男性不妊の専門クリニックが少なすぎる。全国で50人しかいない
  • 精液検査が行えるのかをあらかじめ確認する必要がある
  • 男性不妊専門クリニックでないと精液検査のとき専用の個室がなく、トイレとかになる

通信キット

メリット

  • 精液検査ができるかの確認が必要ない
  • いつでもできるので、仕事を休む必要がない

デメリット

  • 不安なことがあった場合に相談できない
  • 結果が出るまで時間がかかる

実際の男性不妊検査はどういうことをするの?

実際に僕が男性不妊検査で体験したこと紹介しますので、どんなことをするのか不安に感じている方は参考にしてください。

基本的に初期の検査では痛みも不快に感じることもないし、金銭的な負担も少ない為、行かない理由はないと思っています。人間ドックの方が大変!

ただ、問題があった場合に男性不妊専門のクリニックで、精密検査を受けるのですが、これは正直キツかったです。初期検査で何の問題もないことを祈りましょう。

精液検査

検査は精液を提出して、30分~1時間ほどして結果が出てきます。

検尿や血液検査は健康診断でも行っているので、特に抵抗感はないと思いますが、「どこでどのように精液をとるのか」というところが、気になるところだと思います。

実際、僕はこれが一番気になっていました。

僕の体験談を踏まえつつ、クリニックでの精液検査を紹介します。

精液提出方法は2つ

  • クリニックで精液を採取する
  • 自宅で精液を採取する

僕はクリニックでしか精液を採取したことしかありませんので、そちらについて簡単に説明します。

基本的な流れは

  1. 受診前に禁欲期間(2~5日)を設ける
  2. 病院に行く
  3. 受付を済ませる
  4. 看護師に専用ルームに案内される
  5. 容器を渡され、説明を受ける
  6. 採取する
  7. 指定された場所に容器をおく
  8. 退出して終了を伝える

となります。

禁欲期間については、受診の予約時に指示をうけると思いますが、クリニックよってまちまちです。僕は婦人科と泌尿器科の両方で検査を受けましたが、婦人科では3~5日。男性不妊専門の泌尿器科では2~3日と案内されました。実際に検査した感覚としては、2日で十分だと思いますし、専門クリニックでも2日くらいがいいと言っていました。

実際、僕の場合は検査結果が5日でも2日でもあまり変わりませんでした。ただ、個人差があると思うので、先ずは指示された期間に従うことをおススメします。

受付を済ませると採取専用の部屋に通されます。もし、クリニックに専用ルームがない場合は、お手洗いになるようですよ。

そこで採取した精液をいれるための容器を看護師さんから渡されるのですが、結構冷たく対応されますよ。これまで4回精液検査して、それぞれ違う看護師さんでしたが、この時の対応は皆さん冷たかったです。それ以外の接点ではそんなことないのですが。。。

専用ルームについては、クリニックによって様子が違いますね。

最初に受診した婦人科のクリニックは、比較的新しくできたところだったので、すごくきれいでした。部屋の中に洗面台があって、ソファーも黒塗りのきれいなものがありました。

一方の泌尿器科については、清潔に保たれてはいましたが、きれいとはいえず洗面台もありませんでした。代わりに、除菌シートがおいてありました。

どちらにも共通していたのは、DVDが視聴できるテレビがあり、そういうDVDが何本かおいてありました。パッケージがあったり、なかったり、結構古めでしたね。

そして、採取に入る前に部屋に鍵をかけます

看護師さんから「私が出て行ったら絶対に部屋に鍵をかけてください」とキツめに注意されます。

鍵は必ずかけましょう!

完全に密室になったら、採取を開始します。

容器はクリニックよって多少変わりますが、カップ状のものしか見たことありません。

僕は蓋つきのものと、単純な紙コップみたいなのと2種類経験しました。

採取が終わったら、部屋にあるテーブルの上に容器をおいて、部屋をでます。

すぐに看護師さんが気づいてくれる場合もあるし、受付に終了した旨のカードをもっていって終了というパターンもあります。

検査結果がでるのに、1時間くらいかかります。

初めての精液検査については、以下に詳しく書きましたので、興味のある人はどうぞ!

【男性必見】不妊かも!?精液検査の実体験!
結婚して5年たちますがなかなか子供ができず、いろいろ調べて不妊検査を夫婦で受けることにしました。そのとき受けた精液検査の体験談です。受ける前は不安や恥ずかしさがありましたが、実際にクリニックに行ってみると男性も多く、専用の個室があったりで、かなり安心して検査を受けられました。

精液検査の基準値

クリニックでは、検査結果を先生から教えてもらえます。

WHOが基準としている値は以下です。

  • 精液量 ≧ 1.5ml
  • 総精子数 ≧ 3900(万/精液量)
  • 精子濃度 ≧ 1500(万/ml)
  • 運動率 ≧ 40%
  • 前進運動率 ≧ 32%
  • 生存率 ≧ 58%
  • 正常形態率 ≧ 4%

ただし、この値は自然妊娠の可能性がある最低限度の数値であり、人工授精に必要な数値です。なので、ギリギリ満たしていたも安心できません。

先生曰く、総精子数は1億くらいあれば安心できるそうです。

因みに僕の結果が以下です。

  • 精液量 4.2ml
  • 精子濃度 800(万/ml)
  • 運動率 25%
  • 高速直進運動率 13%
  • 奇形率 63%

僕は完全に乏精子症という結果だったのですが、WHOの基準と項目があっていないので、説明を受けるまでよくわかりませんでした。しかも、淡々と説明されるので、余計に受け入れられませんでした。

先ず、総精子数は800(万/ml)×4.2(ml) = 3360(万/精液量)です。この時点で、足りていません。その上、運動率と前進運動率(=高速直進運動率)が基準値を大きく下回っており、自然妊娠は絶望的、人工授精も可能性は低いといわれました。

この時は、妻が泣き出してしまい、さすがの先生もちょっと戸惑って、「1回だけでは、分かりませんから・・・」「精液量はかなり多いよ!」とフォローしてくれました。

すごく情けない気持ちになりました(泣)

精液検査で基準値に達しなかった場合

精液の調子は、日毎にかなり変わってくるため、1回の検査だけで判断はできません。たまたま、調子が悪かっただけかもしれません。

ここで、数値が基準値より大きく上回っていれば、男性側には問題なしと一応は判断されます。

しかし、問題のあった僕は、2回目の精液検査にトライします。

約1か月後に受診しました。

2回目

  • 精液量 4.0ml
  • 精子濃度 1000(万/ml)
  • 運動率 80%
  • 高速直進運動率 70%
  • 奇形率 35%

おおっ!ちょっと良くなってる。

特に運動率が劇的に良くなっています。ただ、総精子数は4000万なので、結構ギリギリ。

とりあえず、タイミング法をやってみることになりました。

しかしながら、精液濃度がとても低いので、精管が詰まっているなどの異常が考えられるらしく、念のため、男性不妊の専門クリニックで精密検査を受けた方がいいだろうということで、紹介状を書いてもらいました。

帰宅後、速攻で紹介してもらったクリニックに電話して、1週間後に予約しました。

専門クリニックでの検査

男性不妊の専門は泌尿器科になります。

女性は婦人科で、男性は泌尿器科なので、両方を専門に扱う医師はほとんどいないそうです。何気にこれは結構不便です。

紹介できる専門クリニックが、福岡の天神しかないということで、ちょっと遠いですが、行くしかないです。因みに、男性不妊を専門で扱っているクリニックは、かなり少ないです。専門でなく治療可能というクリニックや病院も少なめです。

都市部に住んでいれば、そんなに気になりませんが、地方人にはかなり不利です。交通費も馬鹿になりません。

精液の詳しい検査やエコー検査を受けます。

専門クリニックでの診察内容については、別途記事にまとめますね。

まとめ

とにかく、不妊で悩んでいるのであれば、男性も女性もできるだけ早く検査を受けた方が良いですよ。

僕は結婚して5年たちます。子どもが欲しいといいながら、お互いに仕事が忙しく、いつの間にか5年も経過し、二人とも30歳を超えてしまいました。

不妊治療をはじめましたが、子どもを授かるのに何年かかるかわかりません。

幸い妻に異常はみられませんが、加齢がすすむにつれ、リスクも高くなるので正直焦ります。

もっと早く検査していればと思いました。

今は治療がすすみ、原因と対策も概ねわかりましたので、やれるだけのことをやろうと前向きな気持ちです。

検査を受ける前は、「自分に原因があったらどうしよう」と不安な気持ちになりますが、検査を受けないと不安は解消されません。

それで、何年も無駄にしてしまうと、本当に後悔してもしきれない状況になってしまいます。

男性不妊は

  • 奥さんと婦人科に行くか、泌尿器科に行こう
  • 金額は3000円くらい
  • 内容は精液検査、尿検査、血液検査
  • 検査は1日で終わり

意外と手軽ですよ!!

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